保育士の“うんざり対応”に感じた不安~自閉症スペクトラムの息子が保育園で直面した現実~

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「あれ?先生、うんざりしてる?」
自閉症スペクトラムの息子を育てている私は、ある土曜日、保育園で保育士の対応に強い違和感を抱きました。
本人の特性は伝えてあるはず。でも、親の前であの態度?
子どもが「保育園きらい」と話す理由を知りたくて、保育士さんと面談もしましたが……。
今回は、息子の特性と園とのやりとりを通して感じたモヤモヤや、家庭でできる整理の仕方についてお伝えします。

親の前でも表れた「うんざり対応」

息子が安心して過ごすはずの保育園で、保育士の“うんざりした態度”を見たとき、私はとてもショックを受けました。

親が見ている前でもそのような態度が出るということは、普段からそのような接し方をされているのではないかという不安がわいたからです。

土曜日のお迎え時、ズボンが濡れてしまった息子が「着替えたい」と訴えました。施錠されている教室へ走る息子を追いかけた先生が、着替えではなく絵本に手を伸ばした息子に対して「それじゃないでしょ!もうーはぁー」とうんざりした表情で叱責。私は言葉を失いました。

この場面を見て、「普段もこうした接し方をされているのでは?」と不信感と心配が募りました。


息子の口から出た「保育園きらい」の理由

息子は保育園のことを「きらい」と言い、その理由を聞いて私は胸が痛くなりました。

保育園で理不尽な対応をされていたり、助けを求める手段がないまま我慢していることが見えてきたからです。

「怒られるのはいっくんだけ」「先生、話を聞いてくれない」「お友達に叩かれて逃げると先生に『走るな』って怒られる」など、息子なりの言葉で保育園でのつらさを語ってくれました。好きな先生も「いない」と答えた息子を見て、私はどうしていいかわからなくなりました。

子どもが自分の思いを伝えられず、我慢しながら過ごしている環境は、安全で安心できる場とは言えません。


保育園との面談で得られたもの、得られなかったもの

保育園との面談で期待していた支援や配慮が得られず、むしろ“難しい園”だと感じる結果になってしまいました。
診断書を提出し、特性に合わせた対応をお願いしたにもかかわらず、イヤーマフや加配、訪問支援などの提案がすべて断られたからです。

・「イヤーマフは壊されたら困る」
・「加配はうちの園ではやっていない」
・「訪問支援は受け入れていない」
その上、「他の子も真似するので、いっくんだけの対応はできない」と言われたことに、大きな壁を感じました。

子どもの個性を大切にしていると謳う園で、実際の支援がこうも難しいのかと、無力感を覚えました。


親として伝え続けたいこと

私はこれからも、息子の特性を理解し、適切に関わってもらえるように伝え続けたいと思っています。

息子の困りごとは本人のせいではなく、環境や支援の在り方によって軽減できると信じているからです。

私は保育園に提出するために、息子が困っている行動の理由や場面、共通点、本人の気持ち、改善できた方法などを資料にまとめました。行動の背景を丁寧に見ていけば、解決のヒントが見えることもあると感じています。

理解してもらうためには、伝え続けるしかない。親として、息子の“生きやすさ”を守るために、私はこれからも行動していきます。

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自閉症スペクトラムの息子の説明書

これは、当時私が作った息子の説明書です。結局保育園には渡せずにいたので、こっそりここに載せちゃいます🌞

聴覚過敏での対策

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切り替えができない時の対策
こだわりに対する説明
いっくんの性格
いっくんの性格・対応方法

親の願い

いっくんの保育園生活が少しでも穏やかな生活になってほしくて、保育園と面談や依頼をお願いしたりしました。

正直保育士さんに対して、思うこともいろいろありますが、いっくんが穏やかに過ごせればいいとそれが一番と決めて、いろんなことを飲み込みました。安心して生活ほしいという思いがあるので、できるかぎりのことをしたいですね🌞

厚生労働省の発達障害を理解するためのHPです。

この記事を書いた人

名前:とめこ 職業:作業療法士
作業療法士として働きながら自閉症スペクトラムの息子を育てています。最初は息子のこだわりと癇癪に戸惑い、自分を責めてばかりの毎日でした。でも、少しずつ「うちの子らしさ」に気が付き寄り添えるようになってきました。
このブログでは、仕事と子育てをする中で感じたこと、作業療法士としての視点、そして「今」の気持ちを綴っています。
同じように頑張っているあなたへ、温かい小さな灯りのように届きますように。

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