これは私と息子の話です。
自閉症スペクトラムと診断されてから3年が経ちます。
でも大変だったのは2歳ごろからでした。
息子の行動に戸惑うばかりで、診断されてからは、将来が不安になったり、
急に暗い気持ちになったりすることもあります。
でも、息子の小さな変化に気が付け、母として経験を積み重ねると周りと比べる必要はない。
とてもゆっくりだけど息子は息子のペースで成長していると気持ちが楽になりました。
今は彼がどのようにしたら、生活がスムーズに送れるかを考えながら環境を整えることに力をいれています。
また、同じような境遇の親御さんと話しやいろいろな考え方を知ることで気持ちが楽になりました。
私もまだまだ息子に対しての理解が足りませんが、
これを読んでいるみなさんとおしゃべりしたり、一緒に頑張れたりしたら嬉しいです。
今回は、1~4歳の息子の大変だったことをまとめています。
読んでもらえると嬉しいです。
\おすすめの人/
・発達障害児の子育てをしているママ
・周りに発達障害児の子育てをしているママがいる人
・発達障害児に関わる人
1~2歳ごろ 歩けるようになってから感じた違和感

人見知りをしない
息子は赤ちゃんのころから人見知りをしませんでした。
どこにいっても愛想がいいねと。
職場のお祭りに連れて行った時も誰に抱っこをされても、泣かずにちょこんと腕の中にいました。
ママがいなくても大丈夫だったこともあります。
私は、人見知りしないって大丈夫かな?ママがいなくても泣かないってなんだかなという気持ちでした。
そして、歩けるようになると違和感はもっと大きくなったのです。
公園で遊ばない
公園に遊びに行くとなぜか遊具ではなく、駐車場の方を目指して歩いていきます。
駐車場で車が出入りしている方へ。
駐車場に行くので私は何回も何回も駐車場に行く息子の後を追って
公園に戻しての繰り返し。
そのうち、私が公園に行くのが嫌になってきちゃいました。
動くものに対して反応をしているのかな?そう感じていました。
家での様子
家では、玄関から3mほどのとこにある車になかなか乗れませんでした。
玄関を出て、左に曲がって車に乗る。誘導すれば、長くても20秒ほどで乗れそうな場所です。
でも、息子は玄関の目の前の花に気がとられ、先に進めずにしました。
毎日毎日、忙しい朝です。息子のペースに合わせるのが難しく、
抱っこや手を繋いでいこうとしても嫌がる息子に腹を立てたこともあります。
あるお休みの日に、この子は言葉かけの誘導だけでは、どのくらいかかるのかな?
そう思って、「乗るよ~」と声を何回もかけました。
でも、30分経っても車に乗れなかったのです。
30分経って乗れない息子をみて、この子大丈夫かな?と不安を感じました。
視覚優位で耳よりも目から入ってくる情報がこの子の中心だったんだなと今では思います。
ドラえもんの映画で泣く
「ドラえもんのび太の新恐竜」という映画を知っていますか?
のび太君が新種の恐竜の卵を発見して、その中は双子の恐竜。
その恐竜たちをふるさとに帰すというお話しです。
ある日、TVでその映画を見ている中私はキッチンでご飯を作っていました。
すると突然大きな声で息子が泣き始めたのです。
恐竜とのびたくんとのお別れのシーンがあるのですが、もうすぐ三歳という息子が声を出してワンワン泣くのです。
それは涙を大量に流して、正直びっくりしました。
こんなに小さい子がお別れのシーンで泣くんだ。
情緒が豊かだな。
お別れのシーンを理解するのって4~5歳くらいだと思ってたけど、こんなに早いのか。それが私の感想。
成長しても感動する場面が大人びている と言うのが正しいかはわからないけれど、
YouTubeでアフリカの家族に家とバイクをプレゼントしたという番組を見て泣いていました。
それは、相手の置かれている立場を理解して、相手の気持ちを想像しての涙。
その時、この子は敏感なんだなと改めて思いました。
服が着替えられない息子
平日の夜はワンオペでした。
夫は平日10時以降にならないと帰ってこない状態で、
子供一人でしたが、8時間働いた後の一人育児は心細く大変でした。
そんなことを同僚に話すと「2歳以降になるとだんだん自分で着替えようとするから少し楽になるよ」って言われたので、着替えだけでも自分でできたらなーってずっと思っていました。
でも、3歳をすぎても息子は自分で着替えようとはしませんでした。
裸のままTVや遊びに夢中になり、風邪ひいちゃうよという声掛けにも反応せず。
私が着替えさせていました。
なんでこんなに着替えられないのかな?少しでも着替えてくれたらいいのに。
そして、休みの日に試してみることにしました。
日曜日、私の実家に帰るので、朝から準備をしました。残りは息子の着替えのみです。
「ばーばの家行くから着替えるよー」そう声をかけて、なるべく手伝わずにいようと思っていました。
どのくらいの声掛けとどのくらいの時間がかかれば自分で着替え始めてくれるかな?
なんて思っていたけど、3時間経過したところで、私に限界がきて着替えさせてばーばの家に。
3時間待った私頑張った。
もちろん朝の着替えもできません。
TVが付いていると注意がそっちに向いてしまい、
TVを消しても気になるおもちゃなどが目に入ると着替えどころではなくなります。
なので、朝一人で忙しすぎる時は寝る時に次の日の洋服で寝ていることも多々ありました。
お互いに時間に余裕ができたと思います。
お風呂が1時間半かかる。
みなさんは子どもとのお風呂はどのくらい時間がかかりますか?
私はこのころの息子とのお風呂は1時間半から2時間はかかりました。
それは「各活動の切り替えがとっても苦手」だからです。
お風呂に入るのに時間がかかり、頭・身体を洗うのに時間がかかり、
身体を洗うたびに泣かれ、お風呂から出ようとするたびに泣かれ。
お風呂から出た着替えをするのでまた泣かれ。
お風呂の時間が本当に苦痛でした。
なんでそんなに泣くの?
なんで入るの嫌がっていたのに、今度はお風呂から出るのが嫌なの?どうしてよ。
そんな思いでいっぱいでした。
切り替えが苦手な息子にとって、
お風呂場に行く⇒服を脱ぐ⇒身体を洗う⇒頭を洗う⇒湯船に入るはとても大変な活動の一つだったみたいです。
特に身体を洗う時のボディソープはぬるぬるした感触が嫌という理由で毎回大泣きでした。
固形石鹸に替え、手で洗うようにしたら泣くことはなくなりました。
感覚過敏の影響で触覚が苦手だったのです。
おしゃべりができるようになってから、石鹸が嫌だったことを教えてもらいました。
衝動性と多動
ADHDである話をするとみんなにびっくりされます。
周りから見ると目立たないようです。
でも、衝動性と多動は小さい頃から見られていました。
TVのCMで好きなおもちゃがでると「買いに行く‼」と玄関の鍵を開けて出かけようとすることもありました。
おもちゃを買いたいに囚われて、どうやって買いに行くか、どのお店に行くかなど考えてなく、
「おもちゃを買う」それしか頭にないようでした。
玄関の鍵がかかっていれば衝動的に玄関から飛び出すことは防げますが、
息子は2つのドアのカギを開け、ドアチェーンも届かなければ、
下駄箱にあった靴箱を出し、踏み台にしてまで開けようとする子でした。
したいことを実行しようとする執念がすごいですよね。
また、買い物も大変です。
買い物カートを嫌がり、泣きわめき、一緒に手を繋いで歩くものの、気になるものが見つかると手を振り払って走ってしまい。近くにいると思って一瞬でも目を離すと駐車場で発見されるなんてこともありました。
今でも、スーパーで小さい子が母親の後ろをよちよち歩いているのを見て、羨ましくなる時があります。
そして思ってしまうのです。それ、当たり前じゃないんだよって。
まとめ 発達障害児の子育てって大変です。

診断もついていない時のこの日常。
周りに相談しても男の子だからねって言われるし、
私自身も初めての育児で、子育てってこんなに大変なんだって疲弊していた。
子どもの成長に合わせて自分も成長していくのよね。
思い返すと泣けてくることが多いけど、周りに助けてもらってきたからなんとかここまでこれたかな。
定型児発達の子育ても両親の協力を得ている人もいる。
発達障害の子育ては、両親以外にも市町村のサービスを使ったり、制度を使わないと大変すぎる。
それが、お互いの実家が遠方とかだとホントに大変。
仕事もやめなきゃならないことも。。。。
どうか、産んだ子供に障害があっても、ママが困らず、支え合えるで国ありますように。
読んでいただき、ありがとうございました。