発達障害のある子とUSJを楽しむヒント|困りごとと対策、モデルプランもご紹介

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発達障害(ASD・ADHDなど)のあるお子さんと一緒にUSJへ行くとき、
「どこで困るか」「何に注意すればいいか」――不安になりますよね。

実際、わが家の息子も感覚過敏・順番待ち・予定変更などでつまずきやすく、
事前準備と当日の工夫でようやく“楽しかった!”と思える時間を過ごせました。

この記事では、
感覚過敏・順番待ちの難しさ・ルール理解の課題など、USJで起こりやすい困りごとや、
癇癪やパニック時の対応・予防の工夫、身長制限やおすすめエリアまで、
わが家の実体験をもとに詳しくまとめています。

「発達特性がある子とUSJ、どう過ごせばいい?」
そんな悩みをもつご家族のヒントになれば嬉しいです。

目次

USJで発達障害の子どもが困りやすいこととは?

子どもの特性によって、USJで起こりやすいトラブルはさまざまです。
ここでは感覚過敏・順番待ち・ルール理解・身体的な不器用さなど、
よくある困りごとを具体的に紹介します。

💡感覚過敏でパニックになることも

【音・光の刺激】
・スピーカー音やフラッシュが苦手な場合、驚いてパニックになることも。
・→イヤーマフ、サングラスで対応。事前に動画で確認。

【におい・風・振動】
・煙や匂い、急な風や揺れが刺激になる。
・→マスク着用、避けるアトラクションを選ぶ。

我が家はハロウィンのショーの最中に、
息子はイヤーマフを拒否、その後、体調不良になり、嘔吐、看護師さんのお世話になりました。

⏳順番待ち・並ぶことが苦手

【順番を待てない】
・長い列で我慢できず、離脱したくなる。
・→エクスプレスパス、ゲストサポートパスの活用を。

【並ぶ途中で不安・飽きる】
・刺激過多・見通しがないと不安に。
・→タイマーやスケジュール表、タブレット・お気に入りグッズで工夫。

エクスプレスパスを利用したから、楽しく回れたと思っています。
120分待ったヨッシーは抱っこやYouTubeなどあの手この手で乗り越えました。

🗣ルールや説明の理解が難しいことも

【クルーの指示が分かりづらい】
・抽象的な案内に戸惑う。
・→保護者が分かりやすく伝え直す、事前に流れを予習。

【ルート変更や休止で混乱】
・想定外の出来事にパニック。
・→「乗れないかもしれない」ことも事前に話しておく。

🤸身体的な特性により乗り降りしにくい場合も

【体幹が弱い・不器用】
・座る・降りる動作が不安定。
・→事前に「またがる」「つかまる」動きを練習。

【バランス・回転が苦手】
・ぐるぐる回る乗り物が苦手な子も。
・→本人が安心できる乗り物を優先。

⚠想定外に弱く、パニックになることも

【怖くて泣く・固まる】
・映像・音が想像以上で動けなくなる。
・→「途中で降りてもいい」と伝えておく、出入口を確認。

【他人との接触に敏感】
・隣の人が近い/ぶつかると不快。
・→できるだけ家族で固まって座る/混雑の少ない時間帯を狙う。

💡ポイントまとめ

  • エクスプレスパスやゲストサポートパスで「待ち時間のストレス」を軽減
  • 動画や地図で「見通し」を持たせることが大事
  • 保護者が「先に説明しておく」「ゆとりある行動」が重要
  • 「無理はしない」ルールを家族で共有しておくと安心!

イヤーマフやサングラスは感覚過敏を和らげてくれるアイテム✨

癇癪・パニックが起きたときの対応と予防策

「発達障害」とひとことで言っても、
自閉症スペクトラム(ASD)、ADHD、LDなど…
診断名が同じでも子どもによって特性は千差万別ですよね。
そして、「うまくいく日」と「まったくダメな日」があるのも日常的だと思います。

癇癪やパニックは「本人が困っているサイン」。
無理に止めるよりも、まず落ち着ける環境を作ることが何より大事です。

「急に泣き出す」「叩く・投げる」「動けなくなる」など、
パニックは本人にとってもつらいもの。
落ち着くための対応方法と、事前にできる予防策をまとめました。

✅ 癇癪・パニックが起きたときの対応一覧

状況対応ポイント
🔥 声をあげる・泣く・話しかけずにそっと見守る・安全な場所に誘導する
🤯 座り込む・動けない・身体に触れられるのがストレスな子も→見守る・一緒に深呼吸してみる
💥 叩く・投げる・周囲に危険がないように配慮・距離を取りつつ、落ち着くのを待つ
⏳ なかなか落ち着かない・お気に入りグッズ・安心アイテムを渡す・クールダウンスペースに移動する

✅ 癇癪・パニックを防ぐための予防対策

予防策内容
🎯 見通しを持たせる・スケジュール表や写真で「何をするか」「いつ終わるか」を見せて伝える
🛟 安心できる“逃げ場所”を決めておく・疲れたときや刺激が強すぎたときに避難できる場所を事前に伝える(休憩所・木陰など)
🎧 刺激を減らすグッズを準備する・イヤーマフ・サングラス・帽子・お気に入りのおもちゃなどで安心感をつくる
📖 動画や写真で事前に予習する・「どんな場所か」「どんな音・光か」を見てから行くことで不安を減らせる
🗣「途中でやめてOK」と伝えておく・完璧にやりきらなくて大丈夫というメッセージが子どもを安心させる

🌱 大切なこと

  • 癇癪は“わがまま”ではなく、「助けて」のサインです。
    本人が一番大変なんだそう思うと対応も変わります。
  • その子に合った安心の形を一緒に見つけていくことが、一番の支援になります。
    旅先で、癇癪とか、親は白目になるほど疲れてしまいますが、
    うまくいかない日があっても仕方がない。
    今は、「安心してもらうことが一番」そう心構えをしておくと
    気持ちが穏やかでいられます。

🧒身長制限・アトラクション選びの注意点

USJでは、身長によって乗れるアトラクションが決まっています1

身長基準アトラクション名
92 cm以上(〜121 cmまでは大人同伴が必要)ヨッシー・アドベンチャーフライング・スヌーピーエルモのゴーゴー・スケートボードモッピーのバルーン・トリップエルモのバブル・バブルミニオン・ハチャメチャ・アイス
102 cm以上(102 〜121 cmは大人同伴が必要)ミニオン・ハチャメチャ・ライド
107 cm以上(107 〜121 cmは大人同伴が必要)マリオカート ~クッパの挑戦状~ジュラシック・パーク・ザ・ライド
122 cm以上(121 cm以下は乗れません)ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー
132 cm以上(132 cm以下は乗れません)フライング・ダイナソー/ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド(日によって同伴要件あり)

✅ 注意点

122 cm以上/132 cm以上 は付き添いなしでOKですが、それ以下は入場不可です。
92~121 cm の身長範囲では、大人(中学生以上)の付き添いが必要です。
身長102~121 cm107~121 cm の場合も同様に付き添いが必須です。

一回目に行ったとき、マリオカートには身長が足りず乗れませんでした🌞

事前の説明、身長が足りなかったら乗れないこともあるよと
アナウンスもよかったか、癇癪にはなりませんでした。

🎡 待ち時間ゼロで遊べる!ユニバーサル・ワンダーランドのフリー遊具

並ばずに自分のペースで遊べる「フリー遊具」は、
発達特性のある子にとって強い味方。
水遊びエリアや屋内プレイランドなど、
おすすめスポットを紹介します。水遊び場は着替えが必要なので要準備。

フリー遊具名特徴・内容屋内/屋外対象年齢の目安
エルモのイマジネーション・プレイランド組み立てブロック、ギア遊び、トンネル、滑り台、しかけ付き壁など。空調ありの屋内型大型プレイランド。屋内2歳~6歳前後
セサミ・セントラルパークジャングルジム、滑り台、吊り橋など、アスレチック型の屋外遊具エリア。自由に遊べる。屋外3歳~9歳前後
クッキーモンスター・スライドクッキーモンスター型の大型すべり台。階段を登って滑り降りるシンプルな遊具。屋外3歳~
アビーのマジカル・ツリー木の中に入って階段を登ったり、仕掛けを楽しむ探索型遊具。屋外3歳~
ウォーター・ガーデン(夏季限定)噴水・水たまり・ミストなどで自由に水遊びできるスペース。水着や着替え持参が◎屋外全年齢(2~9歳推奨)

子どもの対応で神経を削って疲れたので、ここでのびのびさせて、
大人は座って休憩しました。

座れるってありがたい😌

待ち時間の調べ方・Eパス・よやくのり

待ち時間やエクスプレスパス・よやくのりの活用はとっても大切!
待ち時間を減らして、子どもの負担を軽減しましょ!

待ち時間の調べ方

公式アプリ

公式アプリをダウンロードして、待ち時間を調べよう!

攻略本

すっきりわかるユニバーサルスタジオジャパン・最強MAP&攻略ワザ2024~2025
待ち時間の目安がわかるページがあり、
切り取りができる MAPが付いているのでエリアを回る時に便利です。
具体的で詳細な情報がたくさん、読み切れないほど🤣
写真がほとんどなく、イラスト多め、子どもに見せるのにはイメージが付きにくいかも…🌞

でも攻略本でアトラクションの回り方を考えました✨

✨こちらもおすすめ✨

るるぶは全体的に写真が多い!
ご飯やお土産の写真もあるので、お子さんとみるならおすすめ✨
パークMAPが本にアトラクションMAPが別紙でついている🌞

エクスプレスパス・よやくのり

アトラクションの待ち時間を短縮できるパス。
それがエクスプレス・パスです。

  • 通常より短い専用レーンでアトラクションに乗れる、有料の待ち時間短縮チケットです
  • 入園用の「スタジオパス」とは別途購入が必要です 。

「よやくのり」は、ユニバーサル・ワンダーランド内の指定アトラクションで利用できる無料予約システムです。
選んだアトラクションの乗車時間を指定予約して、
その時間に専用レーンから優先的に乗ることができる仕組みです。

発達障害の子と楽しむUSJモデルプラン【タイプ別に提案】

発達特性は本当に人それぞれ。何を楽しめるか、どこで疲れるかも違います。
ここでは“アトラクションの例”というより、考え方のヒントとして、
こんな過ごし方が向いているかも?というモデルを紹介します。
「何から回ればいい?」「どれくらいの時間がちょうどいい?」と迷う方へ。
ASD、ADHD、感覚過敏、こだわり、不安の強さ、切り替えの難しさなどタイプ別に、午前・午後の過ごし方の提案です。
参考にしてみてください。

タイプ 午前モデルプラン 午後モデルプラン
ASD(自閉スペクトラム症) ・早めに入場し、空いているうちにお気に入りアトラクションへ
・シング・オン・ツアーやスヌーピー・サウンド・ステージ・アドベンチャーなど、穏やかな体験を選ぶ
・適度に休憩スポットでおやつや水分補給を
▶ 朝の静かな時間に安心感を得ることで、混雑前に1日の流れをつかめます。
・ショー観覧やフリー遊具など静かな体験中心
・夜の雰囲気を楽しみつつ短時間で切り上げる
▶ 暑さ・刺激・混雑を避け、無理なく短時間で満足できる構成に。
ADHD(注意欠如・多動) ・動きがあるアトラクションを中心に巡る
・エクスプレスパスや「よやくのり」で待ち時間を最小限に
・エリアを移動しながら変化をつける
▶ 飽きずに過ごせる工夫が、楽しさと集中の維持につながります。
・フードやお土産を中心に動きを取り入れた楽しみ方に
・空いている場所をアプリで探して柔軟に動く
▶ 自由度の高い流れにすることで、その場の気分に対応できます。
感覚過敏が強い子 ・音・光・匂いが少ないエリアを選ぶ
・サングラス・イヤーマフの準備
・落ち着けるベンチで休憩を挟む
▶ 朝の穏やかな時間帯に慣らすことで、刺激の負担を軽減できます。
・日没後のライトアップ散策や撮影を楽しむ
・室内ショーや展示中心に構成
▶ 夕方以降の静けさを活かし、落ち着いて遊べる内容にしています。
こだわりが強い子 ・こだわりのアトラクションに最優先で直行
・代替案を事前に伝えておく(乗れなかった時用)
・朝の空いている時間に目的を達成して満足感UP
▶ 目的達成が心の安定に直結するため、最初に叶えてあげるのが効果的です。
・こだわりの食べ物・グッズ購入に時間をかける
・あえて「アトラクションに乗らない選択」も尊重
▶ 好きなことに集中できる時間をつくることで、安心して楽しめます。
不安が強い子 ・パーク前に写真や動画で事前学習
・安心できるルートを家族で共有
・早めの休憩と安心グッズを常備
▶ 見通しがあることで安心して行動でき、パニックを防げます。
・混雑を避けた休憩メインのプランに
・好きなショーやキャラクターを中心に
▶ 安心できる空間で自信を積み重ねられる時間を大切に。
切り替えが苦手な子 ・スケジュール表やタイマーで次の予定を見える化
・お気に入りアイテムで気持ちの切り替えサポート
・「○○したら××する」のような予告型行動を取り入れる
▶ 予定変更や移動も予測できることで、混乱を防げます。
・終了時間を早めに予告
・次の楽しみ(ホテルの夕食など)を伝えてスムーズに切り替え
▶ 切り替えがスムーズになると、気持ちよく一日を終えられます。

これらのタイプがみんな少しずつ当てはまるからどれを参考にしていいか難しい!
という方もいると思います。
大丈夫です。うちの子も全部当てはまります😂

これまで出かけた初めての場所を思い出しながら、
この子はどんな風になりそうか、想像することはできても、
実際、子どもの反応も当日にならないとわかりません。


なので、
このような過ごし方もできるという選択肢の参考になればと思います

🌼まとめ|その子らしく楽しめるUSJの時間を

発達障害のあるお子さんとのUSJは、
ちょっとした工夫と準備で、ぐっと楽しみやすくなります。
「無理なく」「安心できるように」「本人らしさを大切に」―
そんな想いを持って過ごすことが、なによりのサポートになります。

うまくいかない日も、急に不安になる瞬間もあるかもしれません。
でもそれは、お子さんが「がんばっているサイン」。
親子で少しずつ、「楽しめた!」を増やしていけたら素敵ですね。

このページが、あなたとお子さんにとって、ほんの少しでもヒントになりますように。
そして、USJでの思い出が、笑顔の時間になりますように。

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