発達障害の子とUSJを楽しむ工夫|待ち時間対策・おすすめアトラクション・親の体験談も

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発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD)をもつ息子と一緒に、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ行ってきました。

USJの障がい者向けサポートには「障害者手帳の提示」が必要です。
けれど、我が家は“手帳なし”で挑戦。
それでも息子が笑顔で過ごせたのは、「事前準備」と「待ち時間&感覚過敏への対策」をしっかり行ったからでした。

この記事では、

・発達障害の子がUSJを楽しむ工夫
・迷子や感覚過敏への備え
・持って行ってよかったアイテム
当日の過ごし方と親として意識したこと

など、実際の体験をもとに詳しくご紹介します。


目次

【実体験】発達障害の息子とUSJ|事前準備と当日の対策まとめ

USJの障がい者向けサポート
「スタジオパスの障がい者割引」とアトラクションを並ばずに待てる
「ゲストサポートパス」は障害者手帳の所持の方が対象です。
通所受給者証では支援は受けられません。

でも工夫次第で十分楽しめました。
ASDの息子とUSJを楽しむための我が家の作戦をご紹介します。

事前準備と下調べ

「下調べと事前準備」が成功のカギ!

発達障害の子どもにとっては、「音・光・人混み・予測不能な変化」は大きなストレス要因。
だからこそ、行く前の準備がとても重要です。

我が家の準備は以下のとおり

➀攻略本でパークを下調べ
②アトラクションやパレードをYouTubeで事 
 前に確認
③パレード時間やルートを事前に共有
④地図をコピーして本人に渡す
➄待ち時間や混雑具合を本で事前にチェック
⑥混雑=GWのショッピングモール以上!と
 事前に伝える
➆休憩場所・トイレ・飲食店の場所を確認

事前情報を知っておくことで、「安心して対応できる」場面が増えます。

攻略本でパークを下調べ

我が家ではパークの攻略本を一冊購入。
夜寝る前に息子とみていました。
こんなアトラクションがあるんだね!
ここは身長制限あるから、乗れないかもしれない。
ミニオンとマリオのエリアはうちから公園の距離くらい離れているかな。

など、本人がイメージしやすいように一緒に見ました。

見通しを付ける、イメージしておくということはとても大切です✨

アトラクションやパレードをYouTubeで事前確認

今は有名なインフルエンサーから旅行で行く家族まで、いろいろな人がYouTubeを載せています。
攻略本で乗りたいと言っていたアトラクションを中心に、YouTube鑑賞をしました!

新エリアもヒカキンさんがわかりやすく動画をあげてくれているので安心です🌞

初めて行ったのはハロウィンの時期🎃

それは、Adoさんの「唱」とダンスがバズっていた時期でした🌞

「こんなゾンビがいるかもしれないよ」
「でも、偽物だから楽しもうね😊」
こんな風に事前にアナウンス。

パレード時間やルートを事前に共有 地図をコピーして本人に渡す

息子から乗りたいアトラクション・見たいパレード・ショーを聴取。
それに合わせて、エクスプレスパスを購入。

攻略本についていた地図をコピーして、
こんな風に回るよ~って。一緒に地図に印をつけていきました。

待ち時間や混雑具合をアプリでチェック

待ち時間は、攻略本の確認、当日はUSJのアプリをみながらチェックしました🌞
待ち時間が長いものはエクスプレスパスの利用を検討。

混雑=GWのショッピングモール以上!と事前に伝える

息子は人混みが苦手。だけど、テーマパークは混雑が当たり前。どのくらい混んでいるか、彼が想像できる例えを出しました。

「GWのイオンモール以上に混むよ」
息子が人生で最大だと感じた人混み…。
それはGWのイオンモールの映画館。
ポップコーンを買う時に、耳を塞いで、列から外れ、隅っこで待っててもらったことがありました。


「わかった。じゃ耳のもっていかなきゃね。」(イヤーマフのこと)本人もどのくらいの混雑かイメージしたようでした。辛かったらすぐに人混みから外れて休もうねとお話し。

休憩場所・トイレ・飲食店の場所を確認

休憩やトイレ・ご飯については事前にお約束をしました。
特にトイレは混雑していて、
行きたい時にトイレに行けないこともあるから、
パパやママが行こうって行った時に絶対行こうね。

このお約束は重要です。
トイレは混雑していますので、行きたいタイミングでは間に合いません!
なので、先にお約束することが大切です✨


エクスプレスパスの活用|費用はかかるけれど効果は絶大!

アトラクションの待ち時間を短縮できる
ユニバーサル・エクスプレス・パスを活用することで、スケジュールが立てやすくなります。

今回は息子の希望で「ヨッシーアドベンチャー」に120分並びました。他の乗り物はエクスプレスパスを利用して、効率よく回りました。

待ち時間が短い=家族みんなのストレスが減る✨
費用はかかるけれど、発達障害児との旅行では“安心料”として十分価値があると感じました。

発達障害児とUSJを楽しむための持ち物リスト

実際に持って行って役立ったアイテムを厳選。イヤーマフや攻略本など、アフィリエイトリンク付きでご紹介します。感覚対策・待ち時間対策に大活躍でした!

  • ノイズキャンセリングイヤーマフ(音過敏)
  • サングラス(光対策)
  • タブレット・ゲーム・簡易的な椅子(待ち時間対策)
  • お気に入りのおやつ・飲み物
  • タオル・着替え・ビニール袋・ウエットティッシュ
  • タイムスケジュールのイラスト入りプリント
  • スマホの充電器
  • 迷子カード(あとで記述)

「困ったときにすぐ使える準備」をしておくことが安心につながりました。

イヤーマフの効果

【聴覚過敏の軽減】【安心感・自己調整のサポート】【不安の予防】【刺激の少ない環境を持ち運べる】などの効果があります。

  • 騒がしい環境(電車、学校、遊園地、買い物など)での音の刺激をやわらげる。特に大きな音や不快な音(チャイム、赤ちゃんの泣き声、掃除機など)が苦手な子に有効
    感覚を調整できる安心感につながります。
    →静かになれるという感覚が〇。外出先でも「自分のペースで過ごせる環境」を持ち運べる

音を完全にシャットアウトするのではなく、「音のボリュームを下げる」感覚
→ 周囲とのやりとりは可能だけど疲れにくくなる


サングラスの効果

光のまぶしさ(視覚過敏)を和らげる・安心感・予測可能性を高める・外出時のパニックや疲れを予防などに役立ちます。

太陽光や蛍光灯の強い光が苦手な子には、サングラスでまぶしさを軽減することで頭痛・イライラ・集中困難を防ぎます。


特に「直射日光」「ギラついた照明」「白く反射した地面」などが苦手な子に有効です。
視覚刺激を抑えることで、目に入る情報が減って落ち着きやすくなる→ ざわざわした場所・人混み・初めての環境でも「視界をコントロールできる」という安心感が得られます。

光過敏は「目を細める・手で顔を隠す・下を向く・疲れやすい」などの行動で現れやすいです。

待ち時間対策

私たちは家族でしりとり・クイズ・抱っこ・簡易的な椅子の準備をして120分を耐えました。
時にはYouTubeも味方につけながら、楽しみな気持ちを維持させました🌞

お気に入りのおやつ

本人が好きなおやつを鞄の中に忍ばせていきました。糖分は大切でご機嫌が悪くなった時の機嫌取りによかったです🌞

タオル・着替え・ビニール袋・ウェットティッシュ

フェイスタオルと着替えは一式。
もしも、漏らしてしまった時のために…。
ビニール袋はごみ入れのつもりでしたが、まさかの嘔吐時に役に立ちました✨
ウェットティッシュも手を拭き、口を拭きに助かりました✨

タイムスケジュール

ざっくりタイムスケジュールを作りました‼
到着からエクスプレスパスで乗るアトラクションと事前に乗りたいアトラクションの確認。
ざっくりでも目安がある方が本人は安心できたようでした🌞

迷子対策は必須!USJでの対応と親ができること

人混みの多いUSJでは、迷子のリスクも高まります。特性に合わせた声かけやアイテム、家族でできる工夫をまとめました。

事前準備できる持ち物と声掛け

名前や連絡先を書いたカードやタグを本人のリュックに入れておきましょう。
話すのが苦手な場合は、迷子になったらこのカードをスタッフさんに見せるなど事前に相談しておきます。
当日の朝、写真を撮って服装がわかるようにしておきましょう。

GPSを持たせるのも一つの対策!

子どもと確認「もし、迷子になったらどうする?」

事前に子どもともし、迷子になったらどうするか話しておきます。
発達特性に応じて、「スタッフさんのところへ行く」「その場で動かず待つ」など、子どもにあった対応を検討しましょう。

「迷子ごっこ」で迷子になったらどうするかを
一緒に遊びながら、行動を確認するのもよいです✨

我が家も、ニンテンドーワルドの混雑具合と自由に歩き回る息子に不安を覚え、
もし、迷子になったら、名札を付けている(ネームタグ)この服のお兄さんお姉さんに話かける。と伝えました。

名札を付けている制服を着ている人で混乱する場合は、この入り口にいるお姉さんたちなど具体的に伝えると理解しやすいです。

家族でできること

家族で、お揃いの帽子やお揃いのTシャツ。
ママのリュックはカラフルなもの。パパの帽子はピンク色など。(笑)
探しやすいアイテムを身に付けることもおすすめです🌞

万が一、子供が迷子になったら

もし、迷子になったら、

すぐにクルーに報告しましょう。
最後に見た場所・時間・服装・名前・年齢・特徴を伝えることが大切です。
(当日、スマホで撮った写真が大活躍します。)

子どもがクルーに助けを求めた場合…

クルーは子どもを保護し、迷子センター(ゲストサービス)へ案内してくれます。

保護者が迷子センターに行くと本人確認上、引き渡しです。身分証明書(免許証や保険証)の提示を求められることもあります。

家族でルールを共有し、安心できる旅へ

子どもとお約束・ルールを作ると安心できます。

おやくそくわかりやすい説明
手をつなごうパークの中では、大人と手をつなぐか、すぐそばを歩こう
はなれて歩かない走らず、勝手に先に行かないようにしよう
迷ったら止まる大人が見えなくなったら、その場で止まって待つ
スタッフさんに伝えるお店の人やパークのスタッフに「ママがいません」と伝える(※言えない場合はカードを見せる)
大きな音がいやなときは音が苦手な時は、イヤーマフやヘッドホンを使ってOKだよ
休けいしたいときは言おう疲れた・こわい・しんどいと思ったら、「休みたい」と伝えよう

おすすめアトラクションと待ち時間対策はこちら

長時間の待ち時間や混雑は、感覚過敏のある子どもにとっては特に負担が大きいもの。
費用はかかりますが、発達障害の子との旅行では「安心して回れる」価値が大きいです。
わが家がどんなふうにエクスプレスパスを活用したか、実践した待ち時間対策と
おすすめアトラクションをご紹介してます。


当日の工夫と実際の息子の反応と親の心構え

当日は、事前に安心感を得る工夫が大切をしました。また、感覚過敏の息子はハロウィンのショーで体調不良になってしまいました。


でも、夫と予想外のトラブルや子どもの体調変化にも落ち着いて対応できるように、
「予定通りじゃなくてもOK、息子ファースト!!」と認識を共有していました。

これが大事な心構えでした。

事前の説明で安心感を

  • 「このアトラクションは今日は乗れない」と事前に伝えておく
  • 身長制限も丁寧に説明
  • 並ぶのが難しくなったら「無理せず休憩」に切り替え!
    せっかくここまで並んだのに…という言葉は飲み込みました!
    この日は息子ファースト!

ハロウィンのショーで体調不良!どう対応したか

パークに行った時、それはハロウィンの期間中🎃
ステージでのショーでは、観覧エリアを確保したものの、「光・音・人混み」が重なり、突然「吐きそう」と不調に。
→ 園の隅で対応。
ビニール袋とウエットティッシュで助かりました✨
→ スタッフへ声かけ → 医務室で1時間休憩 → ホテルへ戻る

事前に「無理はしない」と家族で共有していたので、すぐに対応できました。


ASD児とのUSJ旅行で感じたこと・伝えたいこと

  • 予定通りにいかなくてOK!
  • 少しでも楽しめたら100点満点!
  • 親の焦りは伝わる、ゆとりを持って
  • 1つでも「楽しい」が残れば十分思い出になる

USJを「全部楽しむ」ことよりも、本人が「ここが楽しかった」と感じられる体験を大切にしました。


まとめ|発達障害の子とUSJへ行くなら…

完璧じゃなくて大丈夫!
発達障害のある子どもとUSJを楽しんだリアルな感想と、同じ悩みを持つご家族に届けたいメッセージをまとめました。

事前準備と情報共有が鍵
待ち時間や刺激に対する対策グッズは必須
エクスプレスパスの活用もおすすめ
無理せず「1つの体験」を大切に

「発達障害があっても、工夫すればUSJは楽しめる」今回の体験が、同じように悩むご家族の参考になれば嬉しいです。

楽しい家族の思い出を作りましょう♪

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休憩・トイレ・ご飯はこちら

手帳を持っている人は、スタジオパスとゲストサポート・ホテルの検討はこちら(7月上旬更新予定)

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