発達っ子って学童に入れるの?
小学校みたいに配慮があるわけではないし、他学年の子も多い中、うちの子大丈夫かしら?
そう思う保護者さんも多いのではないでしょうか?
そのような時、放課後に預かってもらえる放課後デイサービスというサービスをご存じですか?
働く保護者さんにとっては安心できるし、多数派の子より支援が多く必要な子にとっても、有意義な放課後の時間が過ごせると思います。
私は、数年前に子どもが自閉症スペクトラムと診断されました。
何とか子育てと好きな作業療法の仕事を両立させたくて、福祉サービスを調べました。
退職の前に利用できるものは全て利用して頼ろうと思いました。
この記事は、放課後デイサービスを利用するまでの体験と制度について記載しています。放課後デイサービスを決める時や利用を開始したいと思っている方におススメです。
これを読めば、放課後デイサービスを利用するまでの流れがわかり、仕事と育児の両立を検討することができます。
入学後の放課後をより充実したい、仕事と育児を両立していきたいと考えている方は最後まで読んでください。
\この記事がおススメの人/
放課後デイサービスの利用を考えている人
発達障害児の子育てで、仕事と両立を考えている人
放課後デイサービスの施設選びに悩んでいる人
放課後デイサービスを利用する
放課後デイサービスは、様々な施設があります。
その特色は施設で違いますが、目的は子供の学校や家庭以外での社会性は育む支援や生活能力を向上させるため支援、集団での活動を通じてコミュニケーションスキルを身に付けたり、保護者の相談対応などの支援を行ってくださいます。なので、仕事と子育ての両立を考えたら利用することで保護者の負担も減ることが考えられます。
療育に通っていた人
受給者証をすでに持っている場合➀施設の選定②契約手続き③利用開始という流れになります。
そして放課後デイサービスを選ぶ際に気にしたいことは、施設の雰囲気・支援プログラム・送迎サービスと立地・子供の意見です。
施設の雰囲気
放課後デイサービスの施設は、ビルの1フロアを貸し切ったところや民家を一軒使い、庭もあり外遊びができるところなど様々です。そして、スタッフの雰囲気も様々です。
人柄や支援力も場所によって違うでしょう。定期的に研修を行っている施設と年に数回しかしない施設。
施設の環境は見学の際にわかりますが、人柄は通ってみないとわからないこともあるので、注意が必要です。
でも、電話の対応・話した雰囲気・その人の前職・施設の成り立ちなどを聴くと少しヒントが隠されていることがあります。
人によっては、高校の教員をしていたけど、小さいうちからそういう子たちの支援をしていきたちと思ったなどの思いを持っている人もいました。
私は、そういう志があって人の支援をしようと思っている人の方が安心できたりする。
支援プログラム
放課後デイサービスもいろいろな特色があります。運動に特化していたり、音楽に特化していたり本当にいろいろです。様々ありますが、大まかには、・日常生活スキルを向上させるためのもの・学習支援・創作活動・運動・社会性の向上に分かれています。
個々の特性に合わせて、重きを置く活動がかわります。
送迎サービス
働く保護者にとって、送迎問題は重要です。
自宅まで送迎してくれる施設・職場まで送迎してくれる施設・祖父母の家まで送迎してくれる施設などいろいろです。送迎がないところももちろんありますので、その場合は職場からの距離や駅から近いかなど確認しておくことも大切です。
我が家は自宅から5分の場所にしたけど、送迎の方が保護者の帰宅より早くなりそうということで、送迎車に乗るけど最後に送ってもらうことにしました。運営側の都合もあるけれど、要望を出すだけ出してみるのもいいかもしれない。
子どもの気持ち
子供の気持ちがわかるのであれば、一緒に見学にいっておくのがよいと思います。どんな活動があるのか、どんなお友達がいるのか分かると安心するからです。私は放課後デイサービスへ3箇所見学に行きました。その中で、実際に行ってよかったなと思うことがあります。
それは子ども同士の付き合い方です。
一ヵ所目は職場から近く、職場に送迎をしてくるという理由で見学先に選びました。ですが、息子には合わなかったので断念しました。発達障害の特性の強さや知的障害の有無によって、子ども同士のコミュニケーションの仕方が難しいと思ったからです。息子は私の頭によじ登り、降りてきませんでした。
二ヵ所目はビルの2階で、20畳以上の広さがあり、室内でドッチボールをしていたり、離れた仕切りの反対側では勉強を職員と一緒にしていたりと様々でした。在籍しているお子さんのほとんどは、支援学級に通っているお子さんということでした。
見学に行ってみないとこれは感じられない雰囲気だと思いますので、お子さんと一緒に見学に行くことをおすすめします。
契約の手続き
契約のために、職員と面談をします。子供の特性や支援に対して望むことなど、そして申請書類を提出します。
利用開始
利用開始 時期は一年生に入学をしてから利用をする方もいますが、年長さんの冬から始める子も多いです。少しお子さんの気持ちの準備期間を設けてあげる必要があります。
新しい環境へ適応するために、少しずつ準備をしてあげましょう。
療育に行っていなかった人
未就学児の時に療育を利用していなかった方は受給者証の取得からスタートです‼
➀自治体の窓口で相談・必要書類を準備・相談員さんを決める。②審査③受給者証の発行④施設選びと契約という流れになります。
市町村の福祉課窓口でまず相談をします。
すると受給者証の取得について説明をされますので、それに従い書類を準備します。医師にお願いして、診断書・意見書を準備するので、病院に行くなど保護者は何かと忙しいです。
また、この中の書類に障害児支援利用計画書があります。利用の計画が必要ですが、保護者自身で作成もできますが、相談支援事業所にいる相談員さんに作成をしてもらうとスムーズです。
この作成をするにあたり、相談員さんと面談をしていきます。面談後書類を提出すると審査となり、受給者証の発行となります。発行後に施設を利用できるのですが、施設選びや契約などもあるので、時間を要します。
施設選びには相談員さんも同行してくれることもあります。また、こちらからいくつか条件を挙げるとそれに沿って施設を見繕ってくれるので、1から調べなくて楽です。
例え
➀自宅から車で20分以内の範囲
②利用しているお子さんの障害重症度が子どもと同じ程度
③土日祝日もやっているところ
などなど。
ご家族の生活スタイルと子供の特性にあった施設を見つけてもらうと保護者が楽です。施設を選ぶ時に気にしたことは、 上記の「療育に通っていた人」に書いてあるので、確認してください。
施設を決定して、契約が無事に済めば利用ができるようになります。
長期休みってどうなるの?
夏休みや冬休みも事業所によりますが、朝から夕方まで利用できる場所もあります。
本当に事業所によります。10時~3時などの場所もあったりするし、お弁当を持参するところもあれば、お金を渡せば購入しにお弁当屋さんまで行くところも。
なんなら施設職員と一緒に作る場所もあります。
仕事の関係でどうしても、夏休みの利用が時間的に厳しい場合、
夏休み期間のみ会社の近くの事業所に変更できないか相談員さんに相談しました。
するといくつか候補を考えてくれ、夏休みのみ施設を変えることも可能でした。
相談するって大切だったなと今でも実感しています。
まとめ
放課後デイサービスを利用する際は、窓口に相談し、申請書類を提出・相談員さんを決めて、施設を決める。
施設を決めるポイントはいろいろあるけれど、忘れてはならないのは、夏休みや冬休みの利用時間とお弁当の有無!
これだけで保護者の負担は変わるので。
多少は無理かなと思っても、丁寧に事情を説明すると臨機応変に対応してくれる事業者さんもいるので、相談員さんや施設職員に相談をしてみよう。発達障害児の子どもを育てながら働くって本当に大変です。悩みは尽きないけど、できることからやっていきましょう‼