自閉症スペクトラムの息子!放課後等デイサービスの見学体験談ー学童だけじゃない、放課後デイサービスという選択肢

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学童は一般的なサービスであり、発達特性に対する個別の配慮が難しいこともあります。我が家は学童と放課後デイサービスの併用を選びました。学校のお友達との時間も大切にしながら、本人が安心できる居場所も作ってあげたかったからです。
この記事は我が家がどのように放課後デイサービスを選んだかの体験談です。
発達障害のある子にとって、放課後の過ごし方は学童だけでなく“放課後等デイサービス”という選択肢があります。

発達特性に合わせた支援が受けられる放課後デイサービスは、安心して預けられる環境です。

    \この記事はこんな方におすすめです/

・放課後デイサービスの利用を考えている方
・発達障害児の子育てと仕事を両立したい方 ・施設選びに悩んでいる方

目次

放課後等デイサービスを利用する。

働きながら子育てをするために、福祉サービスの活用は不可欠でした。

子どもを見守りながら、自分の仕事も続けたかったからです。

自閉症スペクトラムと診断された後、退職前にできる限りの制度を調べ、利用できるサービスはすべて検討しました。 放課後デイサービスは、仕事と育児の両立を支えてくれる心強い存在でした。

デイサービスは、様々な施設があります。
目的は子供の学校や家庭以外での社会性は育む支援や生活能力を向上させるため支援、
集団での活動を通じてコミュニケーションスキルを身に付けたり、保護者の相談対応などの支援です。
放課後デイサービスを利用することで、仕事と子育ての両立や保護者の負担も減ることが考えられます。

放課後等デイサービスの利用の流れと体験談

放課後デイサービスを利用するには、利用開始までのステップを知っておくことが大切です。

手続きの流れを事前に把握しておけば、スムーズに利用を開始できます。

● 療育に通っていた場合:受給者証を持っていれば①施設選定②契約③利用開始

● 療育を利用していなかった場合:①自治体相談②書類準備③審査④受給者証発行⑤施設選定と契約

自治体や相談員と連携しながら準備を進めるのがポイントです。

施設選びで重視したポイント

子どもに合った施設を選ぶために、見学は必ず行いましょう。

雰囲気や支援内容、スタッフとの相性は通ってみないとわからない部分があるからです。

● 雰囲気:ビルの一室や一軒家など施設の形態は様々
● 支援内容:運動、学習、創作活動など特色も多様
● スタッフ:前職や人柄、研修体制などもチェック
● 子どもの気持ち:本人が安心できるかどうかも重要
実際に足を運び、子どもと一緒に見学することをおすすめします

施設の環境は見学の際にわかりますが、それぞれの人柄は通ってみないとわからないこともあるので、注意が必要です。 でも、電話の対応・話した雰囲気・その人の前職・施設の成り立ちなどを聴くと少しヒントが隠されていることがあります。

人によっては、高校の教員をしていたけど、小さいうちからそういう子たちの支援をしていきたちと思ったなどの思いを持っている人もいました。 私は、そういう志があって人の支援をしようと思っている人の方が安心できたりします。

支援プログラム

放課後デイサービスもいろいろな特色があります。運動に特化していたり、音楽に特化していたりいろいろです。
大まかには、・日常生活スキルを向上させるためのもの・学習支援・創作活動・運動・社会性の向上に分かれています。

お子さんの特性に合わせて、重きを置く活動がかわります。

送迎サービス

働く保護者にとって、送迎問題は重要です。

自宅まで送迎してくれる施設・職場まで送迎してくれる施設・祖父母の家まで送迎してくれる施設などいろいろです。 送迎がないところももちろんありますので、
その場合は職場からの距離や駅から近いかなど確認しておくことも大切です。

我が家は自宅から5分の場所にしたけど、送迎の方が保護者の帰宅より早くなりそうということで、送迎車に乗るけど最後に送ってもらうことにしました。
運営側の都合もあるけれど、要望を出すだけ出してみるのもいいかもしれないです。

子どもの気持ち

子供の気持ちがわかるのであれば、一緒に見学にいっておくのがよいと思います。
どんな活動があるのか、どんなお友達がいるのか分かると安心するからです。
私は放課後デイサービスへ3箇所見学に行きました。その中で、実際に行ってよかったなと思うことがあります。
それは子ども同士の付き合い方です。

一ヵ所目は職場から近く、職場に送迎をしてくるという理由で見学先に選びました。
ですが、息子には合わなかったので断念しました。
発達障害の特性の強さや知的障害の有無によって、子ども同士のコミュニケーションの仕方が難しいと思ったからです。
息子は私の頭によじ登り、降りてきませんでした。

二ヵ所目はビルの2階で、20畳以上の広さがあり、室内でドッチボールをしていたり、離れた仕切りの反対側では勉強を職員と一緒にしていたりと様々でした。
在籍しているお子さんのほとんどは、支援学級に通っているお子さんということでした。

見学に行ってみないとこれは感じられない雰囲気だと思いますので、
お子さんと一緒に見学に行くことをおすすめします。

相談員さんと連携

施設選びには相談員さんも同行してくれることもあります。また、ある程度条件を整えておくと相談しやすいです。

例えば

➀自宅から車で20分以内の範囲②利用しているお子さんの障害重症度が子どもと同じ程度③土日祝日もやっているところ

などなど。

ご家族の生活スタイルと子供の特性にあった施設を相談できるといいです。
施設を決定して、契約が無事に済めば利用ができるようになります。

利用開始と長期休みの対応

利用開始は小学校入学後が多いですが、柔軟な対応も可能です。

子どもの気持ちに合わせた慣らし利用ができる施設もあります。

見学から始めて、短時間から親同伴での利用に対応してくれる場所もありました。
夏休みや冬休みは朝から夕方までの長時間預かりも可能なところもあり、保護者にとって大きな支えです。

お昼ご飯もお弁当を持参するところもあれば、お金を渡せば購入しにお弁当屋さんまで行くところも。
なんなら施設職員と一緒に作る場所もあります。

必要に応じて事業所を一時的に変える相談も可能と言われたので、相談することが何より大切だと思いました。

まとめ

放課後デイサービスは、発達障害児の子育てをしながら働く保護者にとって、非常に頼りになる制度です。
子どもの特性に合わせた支援が受けられ、保護者の負担も軽減されるからです。

我が家でも、送迎や支援内容、長期休暇の利用などで柔軟に対応してもらい、本当に助けられました。

「無理かも」と思わず、まずは相談してみることから始めてください。必ず味方になってくれる人がいます。

自閉症スペクトラムや療育の情報が載っています。 よろしければみてみてください🌞

この記事を書いた人

名前:とめこ 職業:作業療法士
作業療法士として働きながら自閉症スペクトラムの息子を育てています。最初は息子のこだわりと癇癪に戸惑い、自分を責めてばかりの毎日でした。でも、少しずつ「うちの子らしさ」に気が付き寄り添えるようになってきました。
このブログでは、仕事と子育てをする中で感じたこと、作業療法士としての視点、そして「今」の気持ちを綴っています。
同じように頑張っているあなたへ、温かい小さな灯りのように届きますように。

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