保育園で指摘→かかりつけ医で紹介状を書いてもらい→発達支援センターで医師の診察→一般病院で診察・リハビリとなりました。ここまで来るのに半年かかりました。半年は早い方で、時間がかかる時は、1年くらいかかるとのことでした。正直、自分の子どもが発達障害かもしれないと思って待っている親の心境としては、半年でも長いのに、それ以上待つのは不安と心配が付きまとう、と思いました。私もそれなりの不安を抱えて、小児リハビリを受けることに決めました。
子どもが発達障害かもしれない。それを受け止めたとして行動を起こしても医師の診断やリハビリ・療育に繋がるまでには、時間がかかります。その時間は親にとっては子どもと自分自身との葛藤の始まり。
保育園の環境などの問題じゃないの?うちの子に限って。。いろいろな思いを抱えながら受診の日を待ちました。
総合病院で小児科の先生と話、リハビリをすることに。
まず、小児科の先生と話をしました。発達支援センターの紹介状・保育園で書いてもらった日々の様子。そして、家庭でみられる彼の行動や親が困っていること。すでに、医師の診断があるので、診察もそこそこ作業療法のセラピストと発達の検査をしました。検査は「新版K式発達検査」です。
新版K式発達検査
この検査はこどもの発達がどのくらいかを「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの領域から評価をしています。
簡単に言うと「体の発達はどのくらいかな?」「どのくらい理解できているかな?」「どのくらい人との関わりができそうかな?」というです。
知能検査は新しいことを学習したり、解決したりなどの力でIQなどで示されることが多いですが、発達検査は発達年齢や発達指数で示されます。今子どもが実年齢と比較してどのくらいの発達状態かということがわかります。
発達の検査・新版K式発達検査の結果
いっくんは4歳8ヶ月の時に認知適応が4歳3ヶ月 言語社会が4歳 姿勢運動はクリア 全体で4歳2ヶ月でした。特別に凸凹もしておらず、全体的に年齢よりちょっと幼いという印象。
あれ?おもったより悪くないな。
それが私の感想でした。
想像したよりも理解でできているじゃ何で生活のことができないの?そういう感想です。
個室で先生と一対一の検査のやりとりはできている。周りからの刺激に弱いのかな?どいうこと?環境の問題?私の頭の中はこのような感じでした。
でも生活の中で困っていることが多いのは事実で、この検査結果がどんな意味を持つのか、理解が難しかったです。
だから、今のいっくんの状態を表すもの、リハビリはいっくんの得意を見つけてほしい、苦手を少しでも減らしたい。私自身は相談できる場所がほしいと思い、リハビリを月2回で行うことにしました。
作業療法士の関わり方を観察!
担当の作業療法士は現役37年のベテランセラピストでした。
いっくんの特徴として、切り替えが難しい・自分の思い通りに衝動的に行動してしまうということがありました。
切り替えが難しいでは以前、ブログでもあげましたが、お風呂に入るのに切り替えの回数が多いため、なかなか動けずに時間がかかってしまいます。
また、自分の思い通りに行動してしまう=衝動性では、いっくんはTVを見ていて、おもちゃのCMが流れ「これほしい!!」となったら急に家から飛び出してしまうことがありました。自宅の鍵は閉めていましたが、2つの鍵をあけて、ドアのロックもあけてしまいます。
届かなければ、傘などを利用してかけてしまい自宅から飛び出してしまうことがありました。これが3歳の時です。抑制がなかなかきかないのかなとも思っていました。
リハビリの場面でも、なかなかリハビリを終えることができなかったり、リハビリ中に突然部屋から飛び出してしまったりでした。先生の関わり方をみながら自宅でも真似していきたいなと思い、一生懸命見ていました。
あと何回で終わりだよ。事前にどのおもちゃをするか選んでおく。
ポイントは何回で終わりと見通しを伝える。次の行動を予約、選択肢を提案する。
まーこれが毎回上手く行ったら苦労はしないのですが。
上手くいくときもあるし、いかない時もある。でも、いろいろな方法を試して、その子供に合う方法を見つけるしかないんです。
4歳8ヶ月のいっくん
日常的なコミュニケーションはできますが、「さしすせそ」が「たちつてと」になってしまい、お友達とのやり取りに苦労をしている場面がありました。
また、活動の切り替えが苦手で、身支度はほぼお手伝いが必要でした。
朝は忙しすぎたので、次の日登園する服で寝かしていたことも多々あります。
繊細なところがあり、耳も聴こえすぎてしまうこともありました。
得意なことはパズルや塗り絵などが得意で、3歳の時にはすでに80ピースのパズルをクリアしていました。
100ピースのパズルは周りの枠から作るのではなく、絵とパズルの柄をみながら真ん中から作るというスタイルで母はびっくりしました。
そんないっくんです。関りはとても疲れますが、可愛いです。
わからないことがたくさんあるけど、専門家の関わり方を盗みながら、自分の子の特徴を理解して、説明書を作るつもりでいます。
子育てが難しいことは定型児でも一緒ですが、自閉症スペクトラムの子どもは個性が強すぎて、親はとても振り回されていることが多いでしょう。
実年齢より幼いけれど、いつか追いつくかな?無理だったら、その時はその時かと。今なら思えます。
まとめ:専門家からのアドバイスは時に。。。
リハビリに通っていると担当のセラピストからアドバイスをもらうことありませんか?
それって全部正しいって思わないでください。
なぜなら、彼らセラピストは24時間365日発達障害の子どもと一緒にいるわけではないのです。
四六時中あなたの子どもと一緒にいるわけではないので。
もちろん専門家であり、一般の人よりも知識も経験もあります。
アドバイス通りに関わって、うまくいくこともあります。
だけどね、
そのアドバイス通りにできるかどうかって親のメンタルや環境・生活スタイルまで気にしてアドバイスしているセラピストがどのくらいいるのかな?って思う時あります。
私は、今回お世話になったOTではありませんが、別のOTから「親子二人でいない方がいい。誰か別の人を交えて関わるようにした方がいい」って言われました。
いや、三人暮らしで夫は遅くまでいないほぼワンオペフルタイムの私に二人でいない方がいいってどんなアドバイス?って思いました。
「この子と二人でいるとママはきっと大変なんだろうなって」そう思ったのだと思うんです。でも、現実的に二人でいないなんて無理です。
アドバイスは時に悩む種にもなります。アドバイス通りにできない。アドバイス通りにしても日常が上手くまわらない。なんでだろ。。。みたいに。
だから思うんです。
子どもが笑顔で過ごせたらそれでいい!!
そう思ってアドバイスを受け止めすぎないでほしいなと。私の勝手な意見です🙄
おすすめの本
発達障害の子どもを理解するのは難しいと思います。ですが、この子はどんな風に世界が見えているのだろうそのような視点に立つと、我が子の生きづらさや生活の不便さを想像することができるのではないでしょうか?
そのために私が読んだ本は
「イラストでわかる特性別、発達障害の子にはこう見えている」という本です。