息子が発達障害ではないか?と感じながら自分の体調も安定しなかったので、自分を責め、息子に振り回されながら生活をしていました。保育園からかかりつけ医へ、その後発達支援センターに繋がり、支援センターの先生に診察してもらうことになりました。家族みんなで戸惑い、悩んだ経験を書いています。発達障害・グレーゾーンと診断されて不安に思っている方・発達障害に興味関心がある方に読んでいただきたいです。
発達障害者支援センターへ行く
支援センターで相談員と相談後2ヶ月ほどで医師とお話しする機会がありました。診察室に行き、前回と同じ相談員さんと心理士さんも一緒でした。先にいっくんと先生がお話しします。名前や住んでいる場所・好きな食べ物などなど、先生から質問された内容に答えました。
好きな食べ物は何かな?
パプリカがすきー あとシラスの卵焼きと雑穀ご飯
ほとんど食べたことないのに、パプリカが好きだったことになっています。先生は30年医者をしていてパプリカに好きという子供に初めて出会ったと笑っていました。
いっくんの特性・生活の中で困ること
息子への質問が終わるとママとパパが先生とお話をします。
当時のいっくんは切り替えがなかなかできませんでした。一番困っていたのはお風呂です。
なかなかお風呂に入らないのに、なんとか入ったと思ったら今度はでることが難しく、長い時は1時間もお風呂にいます。「もうでるよ」と声をかけても聞こえていないかのように空想遊びに集中しており、ママが抱っこしてお風呂を出ようとすると泣いて大騒ぎでした。頭や体を洗うのも大嫌いでした。泡が付くだけで大泣きです。今思えば感覚過敏なんだろうなと思います。
着替えも着替えてねと声を掛けても一向に着替える様子はなく、一度、朝の着替えで、自分でどのくらいできるのかな?と。手を出さなければ、30回ほど言っても2時間まっても着替えない状態でした。動作方法は問題なくできるだけど、色々な物に気がとられて着替えができない状態でした。
どこにでも行ってしまうので迷子にならないように、小さい頃は買い物に一緒に連れていきませんでした。最近もいないうちに買い物をするようにしています。
パズルと絵本が好きで、パズルは周りから型をはめるのではなく、絵を見て真ん中から作っていくのですごいなと思ってました。あと絵本もと恐竜も好きですね。
こだわりかはわかりませんが、食事は素麺・おにぎり・卵焼きなど決まったものしか食べません。偏食です。新しいものは食わず嫌いで見た目で食べないことが多いです。
あとは保育園の帰り道は絶対に車に向かってくれません。必ず寄り道をします。性格はすごく頑固だなと思うこともありますし、ちょっと感受性が豊だなとは感じています。
自分の思い通りにならないとすぐに怒ったり泣いたりしてしまうし、2時間くらい泣き続けたこともあります。ドラえもんの映画を見て恐竜とのび太のお別れのシーンでわんわん泣くんです。3歳になるかならないかくらいで、ちょっと早すぎるかなとは思っていました。
あとは予定の変更が難しいです。最初に話をした予定でないと怒ります。説明しても納得してくれなくて、それをなだめるのに時間がかかります。
このような形で困っていることや気になる点を話しました。
先生の見解・診断は?
そして先生には、
あえて診断を付けるなら、自閉症スペクトラムでしょう。
主に対人関係やコミュニケーションの障害があります。意図が伝わりにくかったり、こだわりがあったり、感覚の過敏さや同じ行動を繰り返すなどが生活の中で目立ちます。
ただ、この診断は、生活の中で支援が必要な時、困って配慮が必要な時につけるのがいいと思います。
視覚情報が優位であれば、目で見てわかるように絵カードを使うなど工夫をすることが大切ですが、自閉症スペクトラムと言っても人それぞれで一見そのように見えなくても特性がある子は多いですよ。
そういわれると下の図を書いてくれました。
いっくんはどちらかと言うと赤丸になりそうであり、自己肯定感が低いと二次障がいの不登校や鬱・引きこもりになる危険もあることを伝えられました。
そのとき私は、ケーキの切れない非行少年たちが頭に浮かびました。この漫画は児童精神科医の先生の実体験をもとにした漫画ですが、2023年にNHKでもドラマ化され話題になりました。
当時の私の気持ちは、「やっぱりそうだよね。だってすごく大変だもん。」「子育てが大変だとは知っているけどなんか違うって思っていたからなー」「なんだかすっきりしたけど、複雑な気持ちだなー」って思っていました。
パパはしきりに「普通なんだけどなー?」「そうなのかなー?」ってずーーーーーーーーーーーーーーっと言ってました。このパパとママのの理解の差はのちに埋めるのが大変になるのでした。
おまけ:発達障害支援センターとは
支援センターは、各都道府県に設置されています。発達障害児とその家族が地域生活で困らないよう、保健・医療・福祉・教育・労働など地域の関係機関と連携をして支援のネットワークを構築しています。さまざまな相談・指導・助言を行ってくれます。
詳しくはこちらをどうぞ。各々の都道府県のセンターが載っています。発達障害者支援センター・一覧 | 国立障害者リハビリテーションセンター (rehab.go.jp)
ケーキの切れない非行少年たち
宮口幸治さんの書籍です。漫画もあるので読みやすいと思います。漫画はネット配信もされています
発達障害を勉強し始めた時に読んだ本
私は発達障害について学生時代少しだけ勉強しましたが、夫に伝えることや自分の中で大きくなった不安を解決することが難しかったので、色々な本を読んできました。どんなことが苦手なの?これからどんな風に生きていくの?私は仕事をやめなきゃいけないの?この子はどんなサポートが必要なの?色々な感情がでてきました。その中でこの本に出逢いました。
基礎的な知識から、あらわれる症状別にどんな関わりがよいかなど書いてありますので、おススメです。