子どもの障害がわかり、療育やリハビリをすれば治るの?どうしたらいいの?何をしてあげれるの?
こう思うパパママは多いのではないでしょうか?
私も同じでした。
我が子との関わり方が大変ではあるけれど、どうすればいいかわからない。
そんな時、自分の身近にあった小児リハビリを受けてもらうことにしました。
どんなことを目的に何をしているのかな?そもそもどんなことをするの?そう思う方も多いと思います。
今日は担当の作業療法士の説明といっくんの受けている作業療法の話です。
この記事を読むと
お子さんがしているリハビリの内容が少し理解できたり、
この遊びにはこんな目的があるのだなと
リハビリを見る視点が変わります。 結論を言うと
その子自身の発達段階や特性に合わせてリハビリをしてくれます。
遊びを通して
日常生活スキルの獲得やコミュニケーションや対人関係のスキルを向上させたり、
子どもの特性を理解した関わり方の方法や自宅環境の変更などのアドバイスをしてくれます。
個人的には、初めての育児で、これは特性?子どもだから?と子供との関わり方で悩んだ時、
専門家に月に1回でも相談できるのは不安や心配を減らしてくれるありがたいものでした。😄
作業療法士はどんなことを考えてリハビリをしているか。
私たち作業療法士は、絶対に何か目的があって作業を提供します。
子どものリハビリでいうと、なぜこの遊びをこの子に提供したか、
この子のどういう特性に対してどんな遊びがいいなと考えているということです。
そのために何をしているかというと作業分析をしています。
作業の手順はどんなものか。材料はどんなものがあるか。道具はどんな物を使うのか。
この作業を進めるにあたりどんな体の機能が必要か、どんな気持ちの持ちようが必要か。
どのような環境だったらよいか。そんなことを考えます。
遊んでいるようにみえるけど、意外と奥が深いですね🤣
そう、ただ遊んでいるだけではないんです。ただ遊んでいるつもりにみえますが🤣
子どもも楽しくなければやってくれません。
本人が楽しい参加してくれる遊びでその子の目標に近づけられる目的のある遊びを考えて提供します。
発音が苦手ないっくんへのリハビリ
いっくんは発音が上手ではありません。
「さしすせそ」が「たちつてと」になってしまい、お友達との会話でも相手にうまく伝わらないことがあります。
親からしたらまだ、赤ちゃんみたいでとても可愛らしいと思ってしまいますが、
本人からしたらなかなかの困りごとです。
話している内容が伝わらないのですから😥悲しい気持ちになることが多いとのことです😭
自分が思ってる言葉と話している言葉が一致していないかもしれないね
そう作業療法士に言われました。
口に出しているのは、「たかな」でも本人は「さかな」と言っているつもりだったりということです。
そんないっくんに作業療法士はどんなリハビリをしたかと言うと「しりとり」です。
りんご→ごりら→らっぱでお馴染みのしりとりです😊
ですが、ただのしりとりではありません。(作業療法士)セラピストが紙に書いて文字をみながらしりとりをいきます
たかな!!!
さかなかな?🐡🖊さかな~と紙に書いて、自分の言った言葉を目で確認して、セラピストと一緒に「さかな」と口に出して言って耳で再認識をします。
この時セラピストは発語が間違えていても言い直しなど指摘はしません。
自然にしりとりという遊びを通して、正しい発音を促していきます。
このリハビリ自宅でもできますよね😊
雨の日に家族ですることもあります。
いっくんはしりとり中、最初の文字は一度なら変えてもよいと独自のルールを作って、家族に強要することもあったので、始める前にルールを確認していました。
切り替えが苦手ないっくんのリハビリ。始まりと終わりを明確に!
切り替えが苦手ないっくんは、なんとなく始まり、次の行動になかなか移れないということが多いです。
特に終わりは、終わりの目安がないとひどい癇癪を起します。
そして2時間は泣き続けます。
床に寝そべりスーパーのお菓子売り場で駄々をこねるような子供に変身します。
正直、母は辛いです。
作業療法士はその特性を理解して、
リハビリを始める時しっかりと挨拶から始め、終わる時も明確な区切りを提示します。
「このゲームが終わったらね。」「先生が帰ってくるまでね。」
最初は好きな遊びが終わってしまうことが嫌でリハビリの時間が長くなってしまい迷惑をかけましたが、
徐々に区切りを自分の中でもつけることができてきました。
わかりやすい区切りを提示するって大事。それに続けてその後の楽しみを作るとより終わりやすいです。
先生も前半はこのゲームを一緒にして、後半はいっくんの好きなゲームを一緒にしましょと本人のモチベーションをあげながらうまく行ってくれます。
子どもの特性を理解してくれる他人がいるってとても心強いし、子どもも関わる大人が増えるので、いい経験です。
「始まりと終わり」ご飯を食べる時の「いただきますとごちそうさま」と同じようなものです。
終わりがわからないとだらだら続けてしまうのを防ぎます。
正直よくわからない時も😊
同じ作業療法士ですが、なんでこの遊びを選んだのか、わからないことも多々あります。
これはこんな感じかなーって思うこともありますが、真相はわかりません。
本当は聞いた方がいいよね。どうしてこの遊びを選択して、どんな目的があるのか🤔
その遊びを選択した理由がわかれば家でも一緒にできると思う😊
小児リハビリを受けてみて
小児リハビリは基本的に療法士と一対一での関わり。
個別リハビリで療育の集団活動とはまた違う。
集団の中の子どもではなく、その子個人の対人コミュニケーションを見てもらえる。
個別リハのいいところってその子の課題に合わせて、医療者がちゃんと目的をもって、遊びを提供できることだと思う。
集団は同世代のお友達とのやりとりとか、集団の中で自分がどんな行動がよいかを学べるけど。
集団の中だとどうしても埋もれちゃう子もいる。
一対一のリハビリはそういう子にとってはいいと思う。
リハビリを受けたからって、その子の特性が完全になくなるわけじゃない。
だけど、その子の特性を専門家と一緒に共有して、保育園や家でその特性にあった関わり方を教えてくれたり、
いろんな考え方を学べるからとてもありがたいと思いました。
困りごとを相談できる人の一人
作業療法士や理学療法士・言語聴覚士などのリハビリの専門家は子育ての悩みを相談できる一人だと思っています。
確かに、療法士の中には子育てをしたことない人もいるし、大変さを共有できる人も少ないです。
でも、自閉症スペクトラムなどの発達障害については勉強もしてきており、
一般の人が知らない知識を持っていることは確かです。
生活の中にある活動の中での困りごとを相談するとうまくいく方法を教えてくれると思います。
本当は医師に相談したいけど、先生忙しそうだしって方はぜひ、リハビリの担当者に相談してもらえればと思います。
おわり
子育ての想像はしていたけれど、発達障害児を育てるという想像はまったくしていませんでした。
でも、何らかの縁でお腹に来てくれて無事に生まれてきてくれた子です。
吐きそうなほど大変で、発狂するくらいイライラする時もあるけれど。
一人で抱えずにみんなで頑張っていこう🌝