二月の下旬に、いつもお世話になっているリハビリ病院で就学前の経過を話してほしいと依頼されました。
子どもの進路をどのようにして決めたかということでした。
それぞれの親の考え方がある中で、自分が選択したことの経過を話すことは少し戸惑いがありましたが、話すことにしました。
会場は会議室、来年就学をする子の親御さんが15名くらいいました。
3月から町の教育委員会に相談して、5月に面談・6月に学校見学。その合間に放課後デイサービスを検討して、10月には就学先を決断した話をしました。
当たり障りない話をしましたが、私が支援学級を決めた本当の理由をここで。
どうして支援級にしたのか?
私がどうして支援級にしたのかという問いに対しては、いろいろな理由がありました。
一番は、息子が「うるさいとこだと勉強できない」と言ったことです。
聴覚がやや敏感な息子にとって、オープン教室の学校は先生の声が聞き取れないのだろうなと感じました。
この息子の一言は、通常級でいいのかなと思っていた夫の心を変えました。
本人がそういうならという選択だったと思います。
他の理由は、私の周りの人達の体験談でした。
小学校を登校拒否になった子
5月のGW明けに学校に行けなくなった子がいました。その子は、それまで発達障害の指摘はなく、保育園生活を送っていましたが、学校で授業を座って受けることができませんでした。親子での登校が始まり、それでもその子は、椅子に座っていることができずに、床に寝ころんだり、廊下に出てしまったりしていました。
時には、校長室へ登校したり、保健室に登校したり、でも、その一年間。母子登校は終わることはありませんでした。
大学生で引きこもりになった子
その子はスムーズに成長をして、大学まで進学しました。
小学校では生徒会・中学高校では部活を頑張って学校生活を楽しんでいました。
ですが、大学を半年で退学し、そのまま社会との関わりがなくなりました。
何があったのかな?と思いつつも深くは聞けないので、そっと見守りました。会うのは親族のお葬式の時だけ。
特に昔と変わらない。大人しいけれど、普通に会話もできる。
でも、長期のアルバイトをしても続かない。働くのが難しい状態。
外出もできるけど、社会との関わりはほとんどない。
そんな生活をその子は20年過ごしました。
そして、とある繋がりから受診をして発達障害と診断をされました。
私もそんなこと考えもしていませんでした。だって、特に「普通」だと思っていたから…。
普通ってなんでしょうね。
20~30代、同世代の子たちが、新しい世界に飛び込んで、色々経験をしていく。
仕事を始めて、自分で自由にできるお金を手にして、旅行に行ったり、恋愛をしたり、
人生の中でのやりがいや分岐点をさまざま経験している期間。
その子は生き辛さを感じながら、でも自分ではどうしようもできない時期を20年も過ごしていたと思うと、自分のことではないけれど、とても複雑でやるせない気持ちになりました。
診断後、その子は一般企業に就職して、現在は社会人として働いています。
知的障害だけど、クリーニング店で就職した子
その子は知的障害がありましたが、私は初めてあった時、なんとも思いませんでした。
私より年上だったので、私があれ?って思ったのは小学校3年生くらいだったと思います。
きっとその子の知的レベルを私が成長して越したのだと思います。
その時に、その子の親から自閉症だよと教えてもらいました。
その子はクリーニング屋さんで働き、シングルマザーの家庭でしたが留守番もでき、バスや買い物もできていました。
それは、幼いころにリハビリなどの支援を受けて、お金の計算やバスの乗り方も学んだとのことでした。
支援学級に行っている子の親からの話
支援学級に通っている親御さんからの話を聴くことができました。
その人から言われたことは、一年生は学習の基礎だから、集団で学んでわからないまま進むより、丁寧に教えてもらえる方がその子が伸びる。だって知的障害ではないからと言われました。
そうかと腑に落ちました。その子が学びやすい環境を整えてあげた方が後にいいのかなと思えました。
そして、子ども同士はさほど気にしていない。気にするのは親の方とのことでした。
へーそうなんだって感じ。他の子どもからどうして「あっちなのか」支援級なのか聞かれることがあるけど、
その時は「特別だから😄」って笑顔で返しているそうです。
なんとも子供心に響きそうなフレーズ✨確かに特別支援学級なので、間違っていない。
伝え方ってとっても大切。
自分の経験
上記の話は、もちろん病院では話をしていません。私の心の中に溜まっていた見聞きした経験談です。
このような話を見聞きして、自分に重ねてみました。
私は、中学では英語赤点。
地元の進学校に進むには、英語を死ぬ気で頑張らなければならなかった。
そのため別の高校に進むことにしました。
高校の成績は自分に合っていたので、成績はものすごく頑張らなくてもほどよい結果。
そのため、その後の専門学校への推薦もスムーズでした。
おかげで、なりたい職業にもつけました。
もし、進学校に言っていたら、周りのレベルが高いから頑張っても成績は思うように伸びずで、その後の進路で推薦はもらえなかったと思うし。自分なりに頑張っても結果がついてこないのはきっと辛かったと思う。
いろいろ人の人生を聞いて。
自分にあった環境を選ぶことって、とっても大切。
もちろん、通常級で環境に恵まれて、お友達とも仲良くできて、学校に楽しくいけているのであれば、それに越したことはない。
だって、少数派の道に進むことは人とは違う苦労があると思う、もちろん理解されにくいことも。
そしていろんなことを考えて思ったの。
息子に合う環境ってなんだろ?
一年生から頑張らないといけない環境って楽しいかな?
頑張らないと過ごせない場所って行きたいと思うかな?
人生のハードルを無理にあげる必要はなくて、
ハードルが低いと思ったら少し上げればいいという思いもあり、息子の選んだ支援学級を選びました。
おわりに
どんな選択しても、その時の自分と家族が納得できる道を選ぶことが大切。
将来、後悔しないと思える道を考える。
後悔は前と比べて悔やむことだから、前よりよくなるまで頑張れば後悔なんてしない。
だからよくなるまで頑張れ。
これは私が悩んだ時に思い出している言葉です😄
本人、家族が納得しての支援級です。どなたかの参考になれば幸いです😄