「発達障害のある子が避難所で過ごせるか不安…」
「感覚過敏やパニックに備えるには、何を準備したらいいの?」
作業療法士として、そして自閉症スペクトラムの息子を育てる母として、
「発達特性に合わせた防災準備」の重要性を強く感じています。
記事で紹介していること
- ✅ 避難所で役立つ支援アイテム
- ✅ 自宅避難での安心ポイント
- ✅ 親のストレスを減らす工夫
- ✅ 日常の延長でできる防災力アップ術
\記事後半では、実際に私が準備しているおすすめ防災バッグも紹介しています/
この記事はこんな人におすすめ
- 発達障害のあるお子さんを育てている家庭
- 災害時の避難所生活に不安がある方
- 感覚過敏やパニックへの配慮方法を知りたい方
- 作業療法士・支援者として避難支援に関わる方
避難所での感覚・行動・安心面の支援方法
避難所では、発達障害児にとって過剰な刺激(音・光・人混み)が大きなストレスになります。
安心して過ごすためには、刺激の調整と安心空間の確保が重要です。
▶ 感覚面の配慮に役立つアイテム
支援アイテム | 効果・目的 |
---|---|
イヤーマフ/ノイズキャンセリングイヤホン | 騒音の軽減・聴覚過敏の緩和 |
サングラス/アイマスク | 強い照明・視覚刺激のカット |
お気に入りの毛布・ぬいぐるみ | 安心感のある「マイアイテム」 |
ポップアップテント・仕切り | パーソナルスペースの確保 |
LEDランタン(やさしい光) | まぶしさ・急なライトアップの回避 |
▶ 安心空間づくりのポイント
- テントや仕切りで視覚的刺激を減らす
- 自宅で使っているグッズを持参(安心アイテム)
- 子どもと一緒に事前に避難グッズを選ぶことで安心感が増す
我が家では、公園に行けばポップアップテントや
普段から使っているハンドクリーム・匂い付のトイレットペーパー
(息子が好きなもの)を常備しています。
夜寝る前は普段からLEDランタンや好きなキャラクターのライトなど
使っています。
子どもが安心できるようにしている工夫です。
自宅避難に向けた備え(作業療法士ママの工夫)
災害時でも「日常の流れ」を守る工夫が、安心と安定につながります。
特にトイレ・食事・睡眠の”いつものパターン”を崩さないことが重要です。
▶ 自宅避難での備え
項目 | 工夫例 |
---|---|
トイレ | ポータブルトイレ/消臭剤/使い慣れたトイレットペーパー |
食事 | 好きな非常食(レトルト・カレーなど)/家で使う食器の予備 |
睡眠 | いつもの毛布・クッション・枕を防災セットに準備 |
安心アイテム | ぬいぐるみ/音楽/タイマー/絵カードなど |
ポイント
・「習慣」を守ることで不安を減らし、行動の見通しが持てる
・事前に使う物を子どもと一緒に決めておくと◎
・非常食はお月見の時など半年に一回程度、
ベランダや室内でテントで寝るイベントを計画し、
その時に非常食も一緒に出しています。
・いきなり食べてと言われた非常食が食べられないのを
避けたいからです。
避難時の困難と親の対応
▶ よくある困難
- 音・人混みなどの刺激に敏感で、避難所にいられない
- 他の人への迷惑を気にして親が気を張り続ける
- 車中泊や親戚宅で避難する家庭も多い
- 長期化で親のストレスや家族関係に影響も
▶ 子どもの反応と対処の工夫
状況 | 親の工夫例 |
---|---|
急な変化への対応 | 紙に書いて貼る(登校日変更、停電情報など) |
パニックや退行 | 甘えを受け止める/こだわりに付き合う |
情緒不安定・過敏反応 | 抱っこやおねしょなどへの共感対応 |
親も無理をしない環境を選ぶことが大切です。
親の余裕が子どもの安心と安全につながります。
普段は協力的な親族も自分に余裕ができなければ、
協力してもらうのは難しいもの。
自助努力でできることは対策しておくことが大切です。
避難所での具体的な支援策
支援内容 | 説明 |
---|---|
静かなスペースの確保 | パーテーション・別室・個室などで落ち着ける空間を用意 |
視覚的な情報提供 | 絵や写真、スケジュールカードで説明 |
個別対応 | 一斉指示でなく、個別にやさしく声かけ |
興味を引く活動 | 配給の手伝い・チラシ配りなど簡単な役割を用意 |
待ち時間対応 | 遊びや手伝いで気をそらし、支援者が交代で対応 |
シャボン玉やトランプをこっそり避難バックに忍ばせています。
そして、普段入れている鞄の中には油性ペンとメモ帳を入れています。
何かを伝える時、口頭の指示では覚えにくいことも
メモを活用すれば、子ども自身確認することができます。
家庭でできる日常の防災力アップ術
- 「防災ごっこ」や非常食の試食で楽しみながら備える
- 見通しの工夫(予定を紙に貼る、避難マップ作り)
- 家族でマニュアル作成(避難先・連絡手段・持ち物)
- 本人の声を聞きながら備えを一緒に考える(自分ごと化)
\私が準備している防災バッグはこちら/
ランドセルにカードを入れています。
集合場所・住んでいる地域
親の電話番号(普段はマスキングテープで隠している)がわかるようにしています。
まとめ|「いつもの延長に防災を」
発達障害のある子どもと家族が災害時に困らないためには、
- 感覚や行動の特性に合わせた個別支援
- 見通しや安心感を重視した情報提供と環境調整
- 周囲の理解と協力
「いつもの延長に防災を」──それが作業療法士として、親として、私がいちばん大切だと感じていることです。
✅ まずは防災バッグから見直してみませんか?
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